portal18's blog

これといって書くことがない。

人生のわかれ道をなんど経験したことか

こんなタイトルになってしまったけど、自分はこどものころからいろいろ大変だった。

まず自分は、はてなハイク *1 ユーザーのかたはご存知かもしれないけど、うまれつきの障がい者であり (早生まれというのも関係しているのかもしれないけど) 、小学校では自分だけまわりの人とちがううごきだらけで、なかなかなじめず、「ひとりでいたい」とおもうことがよくあった。
これはいまでもひきづっているのかもしれなくて、ひとりになれるときはできるだけひとりですごしていることがおおい。

そういうこともあり、小学校のころは「学校にいきたくない」ということもたびたびあり、「学校にいくかいかないか」という迷いもよくあった。最終的にはいったけど。
もっと極端なときには、「人生をいく (いきる) かいかないか*2 という迷いもあった。いまはまだいきている。
自分のクラスにいることもめったになかったため、当時の小学生で自分のことをしっている、という人もいないだろうなー。まあ、自分にとってはそのくらい (かかわらなさすぎるくらい) がちょうどいいけど。

とはいえ、小学校が人生でいちばんつらい時期だった。職員室で職員のPCをいじっているのがあたりまえのようになっていた。

そうしていくうちに、もうすぐ中学生。つぎの迷いは「学校はどこにするか」であった。中学校までは義務教育なので「学区」で学校が選択されるのが一般的である。
しかし、自分の親が名前もきいたことがないような学校への進学を提案してきた。学校名は個人情報保護のためにふせておくが、「フリースクール」とよばれるタイプの学校である。

わかいかたは名前くらいきいたことはあるだろうけど、おとなのかたはしらないかたもいるとおもうので、一応説明しておくと、

フリースクールというのは、おもに学校に「いきたくない」という人が、学校ではない場所にかよい、少人数 (例外あり) で教育をうけることができる施設のことです。おもに義務教育の過程をすごしている人が、学区内の小中学校に籍をおいたまま利用することがおおいため、学校によってはフリースクールにかよった日数を学校への出席日数とみなし、その学校を卒業できる場合もあります (高校でも学校によってはできる場合がある) 。もっとも、小中学校は義務教育のため、出席だろうと欠席だろうとよっぽどのことがないかぎりは自動的に進級・卒業が可能ですが。

自分は中学生になってからもこのまま学区内の学校にいったがいいか、学校へはいかずにフリースクールにかようほうがいいか、いろいろ迷った。
学区内の学校にかよったら徒歩なので毎日の通学が楽なのだが、あんまり学校にいきたくない自分がこのままむりに学校にいくことで小学校の二の舞いになってしまわないかという不安もあった。
いっぽうで、フリースクールにかよったら、距離がある (自分の家からいちばんちかいところでも5kmはある 自分はもっととおいところにかよったけど) ために毎日電車移動になってしまう *3 。いっぽうで、いきたくない学校にいく必要がなくなるほか、学区のそとにでることで、しっている人がいなくなり、新鮮なきもちで学習することができる。しかし、フリースクールは学校ではなく、ただの民間の施設であり、国などからの補助もとくにないため、費用が高額となってしまい、親に (金銭面での) 迷惑をかけてしまわないかというのもあった。

しかし、親の後押しもあり、フリースクールにいくという決断にいたった。これがきっかけで、母も働きはじめたけど、先述のとおり、かなりの費用がかかるため、両親の給料のほとんどはフリースクールにかようための料金となってしまった。ぜひとも日本政府にはただ教育代をやすくするだけでなく、フリースクールにも補助をつけていただきたいものだ。(あと数もふやして!)

そして、中学生になってからもまた迷いの連続。自分のかよっていたところは昼休みの時間は40分だったが、自分はごはんをたべるのに毎日30分くらいかかっていたため、のこりの時間が10分しかないわけだ。その10分を昼寝に使用するか、ほかのことに使用するか毎日迷い、すばやく決断していたので、迷いと決断の連続ともいえる時期だった。
そして、2011年3月11日、フリースクールからかえったあと (自分の年齢ははてなプロフィールを参照) 、自宅で「ふたたび昼寝するかしないか」という迷いで「昼寝」という決断をしてしまったのだが、それが (たまたまだけど) 裏目にでてしまった。
というのは、自分は自宅で昼寝をしない日はPCを起動していろいろやっているのだけど、自分のPCには緊急地震速報の発表をおしらせするアプリがインストールされているため、強い地震があったら即座におしらせしてくれるのだ。
その当日は寝てしまって、PCを起動しなかったため、緊急地震速報をおしらせしてくれず、いきなり地震がきたかたちになってしまった。親が「ゆれている」「おきて」とおこしにきたものの、目がさめたときにはなにがおきているのかわからなかった。昼寝は危険である。もしPCを起動していれば、ゆれるまえに対策ができたかもしれないとおもうとちょっと残念であった。

そして、またときは経過し、フリースクールの過程を修了し、高校生になろうとするころ、またひとつの迷いがおとずれる。「高校はどこに進学するか」という迷いである。が、かよっていたフリースクールの運営法人が通信制高校も展開していたことにより、これまでほどの迷いはなく、おなじところで学びつづけるという選択をした。

通信制高校についても説明しておきましょう。そもそも、高校にはおおきくわけて、「全日制高校」「定時制高校」「通信制高校」の3種類があります。「全日制高校」「定時制高校」は聞いたことがあるでしょう。「全日制高校」は「高校」といえばだいたいこれをさす方式で、平日の朝から昼にかけて学習をおこないます。「定時制高校」は全日制高校より1日あたりの学習時間帯をしぼっています。ただし、「朝昼は仕事をして夜に勉強したい」というニーズにこたえるため、朝昼ではなく夜に学習がおこなわれる学校がほとんどです。
いっぽうで、「通信制高校」というのは、授業よりもレポート (授業の結果を用紙に記入して学校へ提出することで指導をうける) を利用した勉強が中心で、そのほかにたびたびおこなわれる「試験」をうけることで単位を取得して卒業をめざす方式の高校です。理由があって「全日制高校」「定時制高校」に入学するのがむずかしい場合に「通信制高校」が選択肢となります。

そして、高校に入学してからもまた「迷い」が。学校の職員が「あれやって」「これやって」と生徒にいろいろなおてつだいを要求しているのだけど (いわゆる「人手不足」の現実を会社にはいるまえに学校の職員室でみてしまった気がする) 、自分は学校の職員に目をつけられてしまったからなのか、土日 (ただし土日連続はなかった) におてつだいを要求されることもたびたび。「週末だけどいくかいかないか」は迷ったけど、毎回職員の猛プッシュ (笑) *4 のため「いく」という決断に。おかげで週末しっかりやすめる日はそこまでおおくなかった。
ちょうどよかったのでここでかいておくと (こっちは迷いではないけど) 、昼休みにおてつだいを要求されることもありました。昼休みは高校でも40分だったので、ごはんをたべるのを断念した日もまれにありました。(3年で3日くらいこのケースに該当した) 「食品廃棄がふえるのはこの高校のせいだ」といいたいところではあるけれど、土日おてつだいは何人かいたのにたいして、昼休みおてつだいは自分1人だけだったので、いえないや。

災害のときもさまざまな「迷い」が生じる。高校まで距離があるのもまた大変。幸い、学校にいるあいだに大規模な災害が発生してかえれなくなったということはなかったのでよかった (交通障害はあったけど) 。

2014年2月14日、記録的な大雪となった。そのときに、携帯電話 (当時ガラケーだった) を操作していたところ、雪のなかにおとしてしまったのだ。防水の携帯電話ではなかったので、雪のなかにおとしてしまってからはボタン操作が不可能になってしまい、ときどきへんな入力がおこなわれるようになった。タッチパネルつきの携帯電話だったため、タッチではなんとか操作できるのが唯一の救いであった。が、「このままだましだまし使用していくか携帯電話を修理するか」という迷いが発生。しかし、自分のかよっていた高校は旅行のために飛行機に搭乗することに。飛行機内で電源が入ってしまったらこわいので (バッテリーが外付けの機種 *5 なので搭乗中はバッテリーをとりはずしておくという選択肢もあったけど) 、携帯電話の保証サービスを利用することになりました。おなじ機種のおなじ色は修理用の在庫がなかったため、おなじ機種の新色 (ただし新色のほうがすべりにくいらしい) か防水対応の機種かを提案され、そこでまたどうするかという迷いがありましたが、もう雪におとすのはごめんだとおもい防水対応の機種にすることにしました。
ただ、そのやってきた機種は (システム上オートGPSが必要な機種だったこともあり) 待受画面でなにも操作しなくても、朝から晩まで携帯電話とともにしたらバッテリー残量が半分になる (ただし自宅からもちださなければそこまでへらない) という、こまった機種でした。ただ緊急に必要だったためしかたありません (保証サービスだと提案された機種からしかえらべない) 。

たぶん2015年9月9日、交通機関に影響がでるほどの大雨がふってしまった。しかし自分は朝にはよわく、いつもどおりのぎりぎり出発になってしまい、学校にはまにあわなかった。
それで、いつもどおり電車と徒歩で移動するか、すこしでも遅れをとりもどそうとお金をはらってバスに乗車するかという迷いがあったけの、お金をけちって徒歩で移動した結果、悲惨なことに。
傘がおれてしまったのだ。そのおかげで傘が閉じなくなったうえに、からだ全体がびしょ濡れ、さらにかばんのなかの電子機器も故障する、しかも学校は1時間目すらまにあわなかったという、バスの料金 (学校のちかくの路線バスは220円) をけちったためにそれ以上の損害がでるということになってしまった。それを教訓に、自分は緊急時のバスの利用は積極的になった。

そして2016年、高校も卒業というところ。「進学か就職か」という迷いもあるが、自分の場合はこのころにやっと決断ができたのである。おそすぎ...。就職をめざすことにした。

さいしょにかいたとおり、自分は障がいがあるので、会社選択を補助してくれるところにまずはいくことにした。運良く高校卒業と同時にはいることができたのでよかった。

そして、いろんな会社とであって、どの会社にしようかまよっていたところに、1通のおてがみが。「不動産会社で実習してみないか」と。もちろん承諾して、実習したら、なんと評判がよかったのか、「はいってみないか」と会社側からきた。
この記事ではさいごの迷いに、「はい」という決断をして、2019年6月現在でもその不動産会社ではたらいているのであったとさ。

さいごにひとつだけみなさんにむけて。
人生は、「迷い」と「決断」 の連続ですが、その「決断」には「正解」というものはありません。
みなさんが「正解」だとおもっているから「決断」しているわけなので、みなさんが正解だとおもえば正解なのです。

お わ り

問題 : この記事のなかにいくつ「迷い」ということばがふくまれていたのでしょうか。

#「迷い」と「決断」

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*1:はてなが提供していたミニブログサービス。2019年3月にサービスを終了した。

*2:だじゃれのつもりではなかったけどこれを書いたところごろがよかったので採用

*3:フリースクールでの電車移動のために通学証明書をかいてもらえるかは学校にもよるけど、書いてもらえたら通学定期として購入が可能のため、まずは在籍学校にきいてみましょう。

*4:だじゃれ (ではない) のつぎは事実をもとにしたジョークをいれましたが、ほとんど事実です。

*5:このころの携帯電話はバッテリーは外付けなのが一般的でした。最近の携帯電話 (とくにスマートフォン) はちいさなサイズでバッテリー容量をすこしでもおおきくするために、内蔵が一般的になりましたね。